- しゃく
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しゃく【勺・夕】(1)尺貫法の容積の単位。 合の一〇分の一。 升の一〇〇分の一。 約0.018リットル。 せき。(2)尺貫法の面積の単位。 坪の一〇〇分の一。 約0.033平方メートル。 せき。(3)登山の路程で, 合の一〇分の一。IIしゃく【杓】柄杓(ヒシヤク)。IIIしゃく【爵】(1)中国古代の温酒器。 先の鋭い三本足をもつ。 殷時代の青銅製の祭器がよく知られる。(2)天子が諸侯・臣下に授与する社会的身分を表示する称号。 周代には公・侯・伯・子・男の五等が諸侯に, 卿・大夫・士の三等が臣下に与えられた。(3)栄典の一。 天皇から授与されていた華族の世襲的身分階級。 1884年(明治17)の華族令により, 公・侯・伯・子・男の五爵を制定。 1947年(昭和22)に廃止。IVしゃく【癪】※一※ (名)胸や腹のあたりに起こる激痛の総称。 さしこみ。
「~が起こる」
※二※ (名・形動)物事が気にいらなくて, 気持ちがむしゃくしゃする・こと(さま)。「運動会というのに~な雨だ」
~に障(サワ)・る物事が気にいらなくて不快に思う。~を言・う人を腹立たせるようなことを言う。V「よせえ, ~・ふなえ/滑稽本・浮世風呂(前)」
しゃく【笏】〔本来の字音「こつ」が「骨」に通うのをきらって, その長さが一尺ほどあるところから「尺」の音を借りたものという〕束帯を着るとき, 右手に持つ細長い板。 初めは式次第などを紙に書き, 裏に貼って備忘用としたが, のちには儀礼用となった。 材質は木または象牙。 手板(シユハン)。 さく。VIしゃく【酌】酒をさかずきにつぐこと。 また, それをする人。「~をする」
~を取・る宴席で酒の酌をする。VIIしゃく【釈】(1)(ア)仏教徒が, 釈迦の宗教的一族であるとして, 法名の上に姓として付ける語。 (イ)浄土真宗で, 戒名の上に付ける語。(2)経や論に対し, 中国や日本の仏教徒の書いた注釈のこと。(3)文章・語句の意味を解釈すること。 また, そのもの。 釈文。(4)「講釈」または「講釈師」の略。「半鐘の声きこへて, 老翁も~をやむれば/浮世草子・近代艶隠者」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.